アニメ『シドニアの騎士』の感想
放送中の第二期の第11話の『邂逅』まで見ましたけど、おもしろい。
紅天蛾(べにスズメ)が不気味でいいですね。
『クレイモア』の覚醒者っぽい。
『エヴァンゲリオン』にも似たような絵がいろいろあったけど。
『クレイモア』の覚醒者は形が変化するので、紅天蛾に近い。
『シドニアの騎士』は『NARUTO ナルト』と共通点があって、『古事記』などの古代日本神話から名前を借りている。
「古事記 シドニアの騎士」でググったら詳しく考察したブログ記事が出てきました。
第11話を見て、星白閑と谷風長門の関係はイザナミとイザナキの物語を連想した。
登場人物としては、イザナという名前のキャラがいるんですが・・・。
イザナキは死んだ妻のイザナミに会いに死の国に行ったら、変わり果てていた妻の姿に驚いて逃げるのですが、イザナミはどこまでも追って来ます。
谷風は逃げているわけではありませんが、星白閑は化物となって迫ってきます。
『シドニアの騎士』では、死んだ星白閑を敵の生命体が姿を奪っているだけで、「星白閑香のように見えても星白閑ではない」と解釈することも可能です。
谷風は紅天蛾を倒さなければいけない宿命なので、紅天蛾=星白閑だとマズいわけです。
紅天蛾は人類を滅ぼそうとしているのですから、例え元恋人であっても、敵対する者は倒さなければいけない宿命なのです。
化物になった元恋人とどう対応すべきか?という難題(?)が、おもしろいです。
『クレイモア』では仲間が覚醒者になって、敵になったりします。
似ています。
『TVタックル』のネット犯罪規制の議論の感想
リアルタイムで見てなかったのですが、ツイッターで話題になっていたので、ユーチューブ動画で見ました。
ひろゆき氏とホリエモン氏が、統計に関する常識を述べていて、正論だと思いました。
ネット犯罪はこれからいろいろ起こるだろうし、今までと違った対応をしていくべきだと思います。
しかし統計を無視した感情論で、政治家が法律を作ったら危険です。
ネットを多くの人が利用すれば、ネットの犯罪が増えるのは当然です。
包丁を使う人が増えれば、包丁を使った犯罪が増えるのは当然です。
自動車もそうです。
だからと言って包丁や自動車の使用を全面的に禁止したり、ごく一部の安心安全と認定された人しか使用してはいけないとすれば、不便な社会になります。
ひろゆき氏やホリエモン氏が言うように、警察や規制をしようとしている側は、ネットの状況に詳しくない気がします。
例えば「動物保護」について考えます。
動物を保護する場合は、保護すべき動物について丁寧な調査をしてから保護するのが普通です。
自分達の少ない知識だけで保護しようとすると、失敗することが多いです。
極端な例かもしれませんが、ホッキョクグマもそうです。
地球温暖化しているから、氷が溶けてホッキョクグマは危機にあると考えると、違っていたりします。
ホッキョクグマではなく人類の極端な例を出せば、中国の大躍進政策や文化大革命は、理想を強引に進めて大失敗しました。
『週刊文春』の記事を読んだ。
元少年A(中年A?)の告白本『絶歌』について、仕掛け人である幻冬舎の社長へのインタビューが載っていたので『週刊文春』を買ってみた。
殺人事件の犯人の告白本で連想するのは、秋葉原殺人事件の加藤智大だけど、そっちの方は大きな話題になっていないような・・・。
『週刊文春』の見城氏のインタビューを読むと、何度も手直しをさせたと言っている。
太田出版の担当編集者は手直しをさせない主義なので、見城氏と違う。
見城氏は、元少年Aの反省の色が弱いで、もっと手直しさせるべきだったと言っている。
元少年Aは告白本をどうしても出したいけれど、「自分の居場所を知られたくない」と矛盾した気持ちを強く持っているそうだ。
都合が良すぎる話だと思う。
しかし元少年Aが告白本を出したかった理由は、生活が困難になったからだろう。
マスメディアが好きで、自己顕示欲が強いというのもあると思う。
記事を読むと、元少年Aは事件後に一人暮らしをして住所と仕事を変えながら、今は無職らしい。
生活費に困っていたそうだ。
今回の執筆活動のために見城氏がお金を貸したそうだ。
殺人事件の賠償金は元少年Aの両親がかなり払ったらしいが、未だに1億円以上あるらしい。
元少年Aが今回の手に入れる予定の印税を全部支払っても足りない。
印税を全額賠償金に支払う決まりはないけど、賠償金の支払いは大変だ。
賠償金の支払い当然だけど、現実問題として支払い能力の無い人に、支払いを請求しても未払いになってしまう。
無職に近い人が賠償金を支払う方法としては、メディアに出て出演料を稼ぐしかないのかも。
これは元少年Aだけでなく、重い賠償金を課せられた加害者全員に言えることだろう。
憲法の議論がよくわからん。
「集団的自衛権が・・・・」ということをいろいろ議論されているけど、そんな議論は日本でしか通じないと思う。
個別と集団の自衛権を分けて、違憲か合憲かを議論するのは変だ。
普通に憲法9条を読めば、自衛隊も防衛省も在日米軍も違憲な存在だというのは誰でもわかると思う。
「自衛権が軍隊ではない」というのは詭弁だ。
外国人から見れば、軍隊にしか見えない。
自衛隊が特殊な警察だというなら、防衛省という存在がおかしい。
今回の集団的自衛権論争は、自衛隊と防衛省と在日米軍が合憲というのが暗黙の前提になっている。
日本は軍隊を所持しない、また外国の軍隊を駐屯させないのが憲法9条の意図だとすればいいのに、棚に上げて、集団的自衛権の議論をしている。
2001年のニューヨーク・テロ事件以降アメリカ政府の極東戦略が変わり、日本に憲法変更をするよう外交的な圧力をかけて来ているのだろう。
野党や憲法学者は、アメリカ政府の圧力に抵抗しているのだと思うけど、それならストレートに「アメリカ政府に反対する」と言えばいいだけのことで、「集団的自衛権が合憲か違憲か?」という詭弁を使うのは、憲法を庶民から遠ざけてしまう。
憲法は国の最高法規であり、誰でも理解できるようにする必要がある。
憲法学者が小難しく捏ね回すと、庶民は困るだけだ。
『ヤメゴク』の感想
明日が『ヤメゴク』の最終回だ。
最終回の予想をするのではなく、今までの回を見ると、「あれ?矛盾が!!!」と思ったので書いてみる。
警察官の主人公・永光麦秋とヤクザの親分・橘勲は実の親子で、警察とヤクザの戦いが親子の因縁の戦いというのが、このドラマのテーマの1つだった。
しかし永光麦秋の実の父親は橘勲ではなく、橘勲は永光麦秋と永光麦秋の母の命の恩人だったという衝撃の事実が発覚するのが先週。
しかも橘勲は裏切った部下を助けるために撃たれてしまう。
ヤクザの親子関係より血の繋がりを優先していた橘勲が、血の繋がりを否定してしまった。
ちゃぶ台返しだ!
実の息子・麦蒔をなんとしても仮釈放して自分の跡継ぎにしようとしていた、今までの苦労は何だったんだ?
永光麦秋も復讐の根拠が無くなってしまった。
しかし有留女医に言われて、警察としてやるべき事を思い出す。
足抜けコールに在中している佐野元刑事が、水千組の謎のデイトレーダーだったのか?
設定では警察勤務が終わってから、水千組で仕事しているはずなのに、いつも水千組にいるんだけど、クローンがいるのか?
深夜にデイトレードしているというのは、日本市場での取引ではなく海外取引なのか?
連ドラは撮影スケジュールが厳しいのに、掛け持ちしている人気者がいるのに驚く。
遠藤憲一や山口沙弥香のスケジュール調整はどうなっているのだろう。
特に山口沙弥香は『ようこそ、わが家へ』のレギュラーなので、出番が多い。
『まれ』第63話の感想
主人公・希は早とちりで行動力があり、トラブル・メーカーだ。
今回バレンタイン・デーで美南からチョコレート作りを依頼される。
美南の好きな人は血の繋がらない兄・大輔だけど、希は高志だと勘違いしてしまう。
高志と大輔が何故か仲が良い演出をしている。
しかも高志が美南に報われない片思いをしていることを告げるので、NHK朝ドラでは有り得ない「BL要素か?」と期待する女性ファンが多い。
しかし今までの流れからすれば、高志の好きな人は主人公の希だろう。
ただ大輔が希にアプローチをかけるので、美南と大輔との三角関係になる可能性が高い。
大輔と高志で、希望を獲り合う三角関係は、高志の性格からして有り得ない。
希が圭太と一子との三角関係もまだ解消してないのに、主人公が新しい三角関係に巻き込まれるのは、主人公を盛り上げるためには三角関係が必要なのだろう。
こないだ美南と大輔が血の繋がらない兄妹と判明したとたんにバレンタイン・デーでの告白。
これは希が失恋するための伏線なのだろう。
でも、「どうして高志が横浜にいるのか?」という疑問を考えると、最終的に希が結ばれるのは高志なのかもしれない。
能登の圭太は漆塗り職人なので、パティシエを目指す希とは遠距離恋愛になってしまう。
その点、高志は希と一緒に何処にでも行ける。
高志演じる渡辺大知は「日経電子版の田中」を演じた人でもあるので、キャラ変するかもしれない。
希一流のパティシエになる夢を叶えた時に、能登に帰るのか、横浜あるいは大都会で自分の店を作るのか?
それとも更なる高みを目指して本場パリを目指すのか?
その時に一緒に行く人がいるかどうかが重要だ。
フジテレビの『失恋ショコラティエ』は人間関係が曖昧な感じで堂々巡りしている感じだったけど、NHKの朝ドラは目指す方向は違うだろう。
『あまちゃん』と『まれ』を比較すると、『まれ』の場合は、主人公は田舎に戻らない可能性が高い気がする。
しかし大阪に行った一子はどうなるのだろう?
能登に戻るのか? もし戻った時は圭太と一緒になるのだろうか?
TVドラマの感想『ようこそ、我が家へ』
TVドラマ『ようこそ、我が家へ』は来週が最終回。
原作は読んでないけど、ググると、かなり違うらしい。
池井戸潤・原作というと「ネジ工場に融資している銀行」ドラマのイメージがあるので、意外だ。
TVドラマ『ようこそ、我が家へ』では主人公・倉田健太(演:相葉雅紀)よりも、父親の倉田太一(寺尾聰)の舞台である「ナカノ電子部品」の方が「池井戸潤の世界」という気がする。
そうすると、今回悪役の真瀬部長(演:竹中直人)は悪人という気はしない。
『半沢直樹』なら、「真の悪人」は銀行にいるはず。
真瀬部長は不況の中で頑張ったにもかかわらず、借金を背負ってしまった敗者なのだから。
「ナカノ電子部品」を『半沢直樹』に置き換えれば、誰が善で誰が悪かは変わると思う。
★
ところで、ごく平凡な家に謎の人物から攻撃が始まり、そして惨劇が起こり、「犯人は意外な人物だった!」というパターン・・・これは池井戸潤・作品のイメージに合わない。
「犯人は誰か?」というクイズだけど、これは意外な人物でなければいけない。
だから容疑者らしき人物がたくさん出ながら、「全部違う」というのは伝統芸。
でも犯人は、論理的には誰でもいい気がする。
制作者側が盛り上がると思う犯人にすればいいだけの話。
しかし最終回を見た後に、第一話を見直ししたら、説得力はあるのだろうか?
もし円タウン記者・神取明日香(演:沢尻エリカ)の知り合いが真犯人なら、第一話の地下鉄のシーンで、神取明日香が真犯人の正体に気づいていないのは変だ。
「ニット帽で顔が隠れていたからわからなかった」という理由は弱すぎる。