哲学する日記

TVドラマ、漫画、アニメ、映画、歴史、読書の感想文

『週刊文春』の記事を読んだ。

元少年A(中年A?)の告白本『絶歌』について、仕掛け人である幻冬舎の社長へのインタビューが載っていたので『週刊文春』を買ってみた。

殺人事件の犯人の告白本で連想するのは、秋葉原殺人事件の加藤智大だけど、そっちの方は大きな話題になっていないような・・・。

 

週刊文春』の見城氏のインタビューを読むと、何度も手直しをさせたと言っている。

幻冬舎から出せないので、太田出版を紹介したそうだ。

太田出版の担当編集者は手直しをさせない主義なので、見城氏と違う。

見城氏は、元少年Aの反省の色が弱いで、もっと手直しさせるべきだったと言っている。

元少年Aは告白本をどうしても出したいけれど、「自分の居場所を知られたくない」と矛盾した気持ちを強く持っているそうだ。

都合が良すぎる話だと思う。

 

しかし元少年Aが告白本を出したかった理由は、生活が困難になったからだろう。

マスメディアが好きで、自己顕示欲が強いというのもあると思う。

 

記事を読むと、元少年Aは事件後に一人暮らしをして住所と仕事を変えながら、今は無職らしい。

生活費に困っていたそうだ。

今回の執筆活動のために見城氏がお金を貸したそうだ。

 

殺人事件の賠償金は元少年Aの両親がかなり払ったらしいが、未だに1億円以上あるらしい。

元少年Aが今回の手に入れる予定の印税を全部支払っても足りない。

印税を全額賠償金に支払う決まりはないけど、賠償金の支払いは大変だ。

 

賠償金の支払い当然だけど、現実問題として支払い能力の無い人に、支払いを請求しても未払いになってしまう。

無職に近い人が賠償金を支払う方法としては、メディアに出て出演料を稼ぐしかないのかも。

これは元少年Aだけでなく、重い賠償金を課せられた加害者全員に言えることだろう。