哲学する日記

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韓国映画『監視者たち』の感想(ネタばれ少し有り)

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香港映画のリメイク作品である『監視者たち』が韓国で大ヒットしている。

今回は主役ではないけど、2PMのジュノが出ているということで多くの日本の韓流ファンも注目している。

ちなみにジュノ演じる刑事(監視チームのメンバー)は途中で殺されてしまいます。

↓ 『天使の眼、野獣の街』の予告編

https://www.youtube.com/watch?v=wAx5aq_s9-M

 

この映画はリメイクであることはわかりやすくするために元映画の主役の一人サイモン・ヤムが最後のシーンにカメオ出演している(ちなみに悪役)。

 

『監視者たち』は『天使の眼、野獣の街』のリメイク作品なので、『天使の眼、野獣の街』(以下『天使の眼』と略します)見ている人には『監視者たち』の話の展開が全て丸分かりである。

そうすると、「リメイク作品は元の作品と何処が違うか?」ということが気になる。

『監視者たち』の方が上映時間が長いので、元の映画にないシーンがたくさんある。

また予算も『監視者たち』の方が多いので、凄い豪華である。

『天使の眼』は低予算映画の魅力があったので、『監視者たち』とは別映画と言っていいと思う。

ハリウッドが豪華リメイクした感じに近い。

また元の映画をそのままリメイクしているわけではなく、変更部分も多々ある。

 

『天使の眼』と違う部分を指摘したいと思います。

 

最初のシーンが『天使の眼』は香港トラム(市電)なのに対して『監視者』は鉄道です。

『監視者』は鉄道のシーンが多いです。

電車の中、駅構内、トンネルなど。

『天使の眼』は香港トラムが最初シーンに出ただけです。

 

『監視者』は主人公の女性刑事(演:ハン・ヒョジュ)の能力が高い。

主人公の女性刑事は一回観ただけで全てを記憶できます。

そして格闘技も強いのです。

でも犯人と格闘するシーンはありません(無駄な格闘能力?)。

監視途中で偶然暴行にあっている一般人を発見して、監視をほったらかして助けます。

『天使の眼』は、暴行にあっている一般人を発見しながらも、監視を優先して助けません。

 

『天使の眼』の主犯格(演:レオン・カーファイ)は、計画失敗した後に船場に逃げて、突入班に殺されます。

『監視者』の主犯格(演:チョン・ウソン)は、駅構内のトンネルに逃げて、トンネルの出口に待ち伏せしていた監視グループの班長(演:ソル・ギョング)に撃ち殺されます。

 

『監視者たち』では「SUDOKU 数独」が重要なアイテムになります。

『天使の眼』で主犯格も「SUDOKU」マニアなのですが、重要なアイテムではありません。

『監視者立ち』の犯人グループは連絡方法として「SUDOKU」を使います。

犯人グループの一人が出したゴミの中から破られた「SUDOKU」が発見されます。

 

他にも違うシーンや、『天使の眼』にないシーンがたくさんあります。

『天使の眼』で犯人グループが襲うのは宝石店ですが、『監視者』では銀行です。

 

『監視者』の主犯格(演:チョン・ウソン)はボスから指令を受けて犯人グループに指示を出すところは同じですが、喧嘩のシーンが違います。

『天使の眼』では犯人グループが倉庫で喧嘩になったけど、窓から女性の着替えのシーンが見えたので、喧嘩をやめるという台本なのに、『監視者』ではカット。

代わりに主犯格が実行犯グループから金を受け取るシーンで、一方的にやつっけるシーンになっている(テープでグルグル巻にしてしまって口を切り裂く)。

 

『監視者』の主犯格(演:チョン・ウソン)はボスの殺されそうになったりしますが、ボスの指示を受け入れて犯行を実行しようとします。

主犯格が犯行直前に監視グループに気づいて中止命令を出すけど、監視グループに追跡されて犯人グループは酷い目に遭います。

主犯格は怒りのあまりにボスを殺します。

 

『天使の眼』ではボスは料理屋の女性店主ですが、『監視者』では靴修理屋のオヤジです。