哲学する日記

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香港映画『深海尋人』2008年公開

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香港映画『深海尋人』を中国の動画サイトで観た。

2008年公開の作品だけど、日本では上映されていないみたいだ。

検索したら日本語での詳しい感想がいくつか見つかった。

 

与那国島の海中でのシーンがあって、1ヶ月ほど撮影したそうだ。

http://www.geocities.jp/sro_5840/angelica/movie/missing/index.html

 

与那国島には海底遺跡伝説があって、海中のシーンは映画で何度も出てくる。

映画はホラー映画で、幽霊の映画だ。

でも中途半端な怖さで、脚本がうまく練れていない気がした。

映像は綺麗で、見ていて飽きない。

でも、わかりずらい内容だ。

妄想系の話で、誰の妄想かわかりずらい。

そして、回想シーンが何度もあるので時間の前後がわかりずらい。

連想した映画は、香港のパン兄弟監督の『妄想』とロー・チーリョン監督の『カルマ』と黒沢清監督の『LOFT』。

   

『深海尋人』はツイ・ハーク作品だけど、ツイ・ハークが得意なアクション・シーンは無い。

主演は『THE EYE』の李心潔(アンジェリカ・リー)と『妄想』の梁洛施(イザベラ・リョン)。

『THE EYE』と『妄想』どちらもパン兄弟の監督作品だ。

 

『深海尋人』は精神科医である高静が妄想を見ているのに、自分が妄想を見ていることに気づかないという話。

自分が正常で周りの身近な人が狂っていると思っているけど、実は自分の幻覚だったという話。

こう書くとよくあるストーリーだと思うけど、これは前半。

後半は、妄想から目覚めるけど、二人の幽霊が本当に現れて、幽霊とのコミュニュケーションの話。

一人は亡くなった恋人で、もう一人は与那国島の海で亡くなった中国人女性。

 

ストーリーは、梁洛施演じる陳小凱と李心潔演じる高静はルーム・メイトで、陳小凱の兄陳國棟(演:郭暁冬)と高静は恋愛関係になる。

陳國棟はカメラマンで、みんなで与那国島の撮影に出かける。

しかし陳國棟は海の中で亡くなってしまって、首なし死体が発見される。

葬式で陳小凱は、高静に「死体は兄でない」と言って喧嘩になる。

 

高静の精神科医で、幽霊に悩まされている患者のサイモン(演:張震)の治療をする。

そして高静の周りでも幽霊が現れるようになる。

 

そして陳小凱も幽霊に取り憑かれたように別人のようになる。

高静は「与那国島の海で死んだ中国人女性の霊が乗り移ったのでは?」と、推測する。

 

後半は、高静は妄想から目覚めたけど、死んだ彼氏のことを忘れてしまう。

しかし死んだ彼氏は幽霊になって現れて、高静を助けてくれる。

与那国島で死んだ中国人女性の霊を供養するために高霊は亡くなった女性の父親に水槽の魚を渡す。

なぜなら高静の部屋の魚に乗り移ったから。

思い付きとしか思えない展開の連続だ。

いろんな思い付きをぶっ込み過ぎの映画だ。

 

怖いシーン 1

http://www.youtube.com/watch?v=EWxDswWbRlI

 

怖いシーン 2

 

http://www.youtube.com/watch?v=YocNJGN9k-c

 

彼氏が死んだ理由は、みんなでタイビングしていたんだけど、高静がパニックに落ちて、助けようとしたら、ナイフで彼氏を刺したから。

そして、その様子がビデオに映っていて、高静は偶然その映像を見てしまい、与那国島に行く。

そして海辺で指輪を発見して、海の中に入って行って、終わり。