哲学する日記

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テレビ・ドラマ『探偵の探偵』第一話の感想

テレビ・ドラマ『探偵の探偵』の第一話を見た。

原作は読んでいないけど、「探偵を探偵する」という設定はおもしろいと思った。

映像が凝っていてカッコいい。

脚本の徳永友一は2011年の北川景子主演の『LADY~最後の犯罪プロファイル~

LADY』の脚本家の一人だ。

 

第一話を見てツッコミどころが満載。

ユースケ・サンタマリア演じる阿比留佳則が、主人公・紗崎玲奈を狙って部下にマンションで襲わせる。

理由が不明?

 

「紗崎玲奈に潰された悪徳探偵事務所が復讐した」・・・にすればいいのに、「黒幕がいる」という強引な話にしたのが失敗。

この時点では阿比留佳則が紗崎玲奈を狙う理由がない。

 

またマンションの27階の部屋のクローゼットに隠れて紗崎玲奈を待ち伏せするという設定が無理がありすぎ。

紗崎玲奈が27階の部屋まで来れない可能性の方が大きい。

もし部屋に入ってきたら、鍵を閉めて、複数で襲った方が確実。

またスマ・リサーチ社に偽依頼をするというのは危険きわまりない。

紗崎玲奈を襲うのが目的なら、通勤途中を襲うとか、家で寝ている時を襲った方が確実。

 

井浦新演じるスマ・リサーチ社の社長の須磨康臣の言っていることが支離滅裂。

探偵学校を経営していて、「才能のある生徒を自分の探偵事務所に引きぬいている」と言っている割には、探偵学校出身はわずかと言っている。

紗崎玲奈のパートナー峰森琴葉(演:川口春奈)を一般募集で選んで、何の訓練もさせずに同行させている。

また紗崎玲奈を自分の探偵事務所に雇った理由が、探偵学校を卒業した人物を野放しするわけにはいかないとしている。

須磨社長からすれば、探偵学校を出ても役立たずがほとんどなのでは?

 

素朴な疑問として、紗崎玲奈は峰森琴葉が入社するまで基本一人で仕事していたらしい。

しかもハード・ボイルドな危険な仕事ばかりらしい。

格闘技経験の豊富なパートナーがいた方がリアリティがあるのだけど・・・。

 

でも第一話を見て、阿比留佳則の設定は良かったと思う。

遺書偽造のテクニックも「へえ~」と思った。

また紗崎玲奈が阿比留佳則の偽造を見破る能力も凄いと思った。

名刺に指紋がつかないように特集な(?)な液を手につけていたけど、手袋ではダメだったのかな?

 

しかし終りの方のシーンで、阿比留佳則と紗崎玲奈が会話するのだけど、どうして紗崎玲奈の過去について詳しいのか不明。

阿比留佳則が紗崎玲奈に興味がなければ調べないと思う。

阿比留佳則が紗崎玲奈に興味を持つのは、遺書偽造を見破った人物が紗崎玲奈と判明した後でないとおかしい。

阿比留佳則が車で移動中に電話で遺書偽造が見破られたと報告を受けた直後に、紗崎玲奈が現れている。

本来なら阿比留佳則はこの時点では紗崎玲奈を知らないはず。

 

あと気になったのは、紗崎玲奈の家にある本が少なすぎ。

読書に興味ないわけでないし、勉強熱心みたいだけど、プロの探偵としては少なすぎだろう。

本が少ない理由は、峰森琴葉が紗崎玲奈のフォイルを見つけやすくするための演出なんだろうけど・・・。